海外から見た日本、日本から見た海外 ー 2つの視点からのつぶやき

初めての適応障害

6月1日の早朝にシドニーから羽田に到着した。この日は日本政府が水際対策をさらに一段階緩和した初日だ。オーストラリアは一番規制のない「青」グループに属し、「出国72時間前のPCR検査で陰性で、かつワクチン接種2回済みの渡航者」は、空港で何もなしにスルーできるとのこと。

空港内に張り巡らされた専用通路を迷路みたいにぐるぐると進み、何枚か紙をもらったり、渡したりしながらやっと外に出てこれた。まだ従来の流れとは言い難いけど、中国から戻ってきた際の2月の入管・検疫体制に比べたらうんと良くなった。税関を経て抜けた先にはテレビカメラが数台立っていて、外人さんがコメントを聞かれていた。なんて答えたんだろう?「出発72時間前のPCR検査がなければなお良し」とか気の利いたこと言ってくれたらいいな、笑。

初めてオーストラリアに行ったのが1995年で、それからの27年間に何度太平洋を南北に横断しただろう。数えきれない程した。慣れているはずの2つの世界での暮らしだが、なぜか今回はうまく日本の生活に適応できない。理由は分からないが、これまで考えずに無意識にできたことができず、考えるからこそ注意が散漫になったり、「これは大丈夫か?あれは大丈夫か?」と怖くなってしまうほどだ。こんな経験は今までにない。

まずは車だ。2●年前に免許証を取った際に、少しお金をはずんでマニュアル車の免許を取ったのだが、教習所を卒業してから一度もマニュアル車には乗っていなかった。ところが3月にオーストラリアに帰って待ち構えていたのは、オージー夫のドイツ産のマニュアル車だった。そういえば、日本で生活する2年程前の2016年にオージー夫から「ねぇ、マニュアル車買ってもいい?Youも問題なく乗れるよね?」と聞かれた記憶がある。「私がマニュアル車を運転する必要なんてないだろうし、あったとしてもすぐ乗れるわ」と安易に考えていたのだが、実際この車を乗る、となった際には、オージー夫を助手席に乗せて人っ気のないところで2週間以上練習しないと公道に出れないほど難しかった。左足のクラッチ操作には非常に手を焼いた。左ふくらはぎのこむらがえりが何度かおきるほど、クラッチ操作を苦手とした。

やっとエンストも起こさずにオーストラリアの道をスイスイと運転できるようになったところで、日本に来て、自分のAT車を運転し始めたのだが、今度は左足がブレーキを、右足がアクセルを踏むという変な動きをし始めて、こっちはこっちで怖くなった。これはものの5分で解消したのだが、ドイツ製の車の方向指示器は左側についているため、今度は日本の車で方向指示器を出したと思ったら、ワイパーがグイグイ動いてしまうのだ。晴天なのにワイパーが勢いよく稼働!これもあって運転しながら結構パニックに陥っていた。

日本滞在2日目に運転をしたのだが、この日は何をやってもツイていなかった。この日はやることがあって目的地まで車で行ったのだが、そこに行くにあたっての忘れ物の数が5個ぐらいあった。日本に来てから「無意識での行動力」が著しく低下している。

用を済ませて、車で家に向かう際にハリボー・ベアを食べていたら奥歯の詰め物がすっぽーんと抜けてしまった。なぬ~っ。ここからさらに負のスパイラルの強度が増していく。

次は、3段から成なる機械式の駐車場の最下段にあるスペースにバックで駐車しようとしたら、なぜかハッチバックを開けたままバックして、2段目のパレットにぶつけてしまった。幸いインテリアにダメージが出ただけで、外側のボディーは無傷だったが、ものすごい衝撃音でパニックになり、自己不信に陥ってしまった。なんとか気を立て直してバックで車を駐車させたが、その後パレットと支柱の間にある数センチの隙間に車の鍵をスルっと落としてしまい、鍵は奈落の底(10mぐらい?)に落ちてしまった。もうがっくし。まさに踏んだり蹴ったり。

こんな僅かな隙間にリモコン付きの車の鍵を落としてしまった。逆に狙うのが上手って話?

誰かがパレットの下に入って鍵を取ってくれると安易に思っていたら、マンションの管理者は無理で、業者を呼ばないとだめだ、と。梅雨のシーズンに入るし、雨や溜まった水で鍵がいかれたら困るし、早く取った方がいいと思って見積もりを取ったら1万5000円+GST。なんじゃそれ。次回の機械式駐車場の点検日まで待ったら無料で取ってくれるというので、約1カ月後のその日を待つことにした。それまではスペアキーだ、と思ったら、こちらは電池切れ。電池交換をしてくれる店に急いで行った。

初日からずっと、ここには書けないような粗相も多くやらかし、「また何かやり残したのでは?」、「また何か忘れていないか?」と常に強迫概念に駆られている。これってある種の適応障害なんだろうな。

オーストラリアでお留守番のオージー夫には、「やることがたくさんあるのは分かるけど、一度に全部やろうとしないで。Calm Down」と諭された。これまで何とも感じずにやってきた2つの世界での生活が、少しずつ私にはきつくなってきているのかな。

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